薄毛に悩む多くの方が、様々な育毛法を試されていることと思います。今回は、古くから伝わる東洋医学の知恵、「ツボ」に焦点を当て、薄毛改善に役立つとされる頭部のツボについてご紹介します。ツボとは、体中に点在する「気」の通り道である経絡上の反応点のこと。ここを刺激することで、血行促進や自律神経の調整、内臓機能の向上など、身体全体のバランスを整える効果が期待できます。薄毛の主な原因の一つに頭皮の血行不良が挙げられますが、特定のツボを刺激することで、頭皮への血流を改善し、髪の成長に必要な栄養が行き渡りやすくなる可能性があります。また、ストレスも薄毛の大きな要因ですが、ツボ刺激はリラックス効果をもたらし、自律神経のバランスを整えることにも繋がります。それでは、具体的にどのようなツボが薄毛に良いとされているのでしょうか。代表的なものとして「百会(ひゃくえ)」「神庭(しんてい)」「天柱(てんちゅう)」などが挙げられます。百会は頭頂部にあるツボで、全身の気が集まると言われています。ここを刺激することで、頭全体の血行を促進し、育毛効果だけでなく、リラックス効果や頭痛の緩和にも繋がるとされています。神庭は、おでこの生え際の中央にあるツボで、血行促進や精神安定に効果があるとされています。薄毛だけでなく、眼精疲労や鼻炎にも良いとされています。天柱は、首の後ろ、髪の生え際にある太い筋肉の外側にあるツボです。肩こりや首の疲れを和らげる効果があり、頭部への血流を改善する上で重要なツボです。これらのツボを刺激する際は、指の腹で優しく、しかししっかりと押すことが大切です。強く押しすぎると頭皮を傷つける可能性があるので注意しましょう。1ヶ所につき5秒程度、ゆっくりと押し、これを数回繰り返します。お風呂上がりなど、体が温まっている時に行うとより効果的と言われています。また、ツボ押しは即効性のあるものではなく、継続することが大切です。